質的調査とは、一般にフィールドワークやインタビュー、新聞や雑誌、書籍を対象とした文献調査など様々な手法を含みます。今回はその中でもとりわけインタビューの実施を前提に、調査を企画、実施し、アウトプットするまでの流れについて話します。
近年、フィールドワークやインタビューに基づいて作品を制作するアーティストが増えてきました。その際前提となる社会調査の調査倫理や調査プロセスを紹介することで、よりよい作品をつくるきっかけとなればと考えています。
日程:2016年12月17日(土)、2017年1月14日(土)
時間:14:00~18:30
場所:東京大学 本郷キャンパス(詳細はメールでお伝えします)
講師:團康晃(東京大学大学院学際情報学府博士課程/社会学、メディア論専攻)
料金:無料 定員:15名程度
【 12月17日 】
●調査倫理と調査依頼手続きについて
・調査倫理について
・調査依頼の手続きとフィールドへのアクセスについて
●調査の実施とデータ整理について
・調査の実施にあたってのテーマ設定、問いの設定
・聞き取りの際の工夫について
・データの整理の仕方
●データの分析について
・自らの問いとデータの関係について
・分析の事例紹介
【 1月14日 】
●課題のプレゼンテーションとディスカッション
<課題について>
12月のレクチャーの後、レクチャーを踏まえて実際に聞き取り(を中心とした)調査を行い、課題を提出していただきます(1月のレクチャーはその課題を踏まえて実施します)。そのため、当レクチャーを応募する際に、自分の問題関心、調査をしたいことを提出してください。
<12月17日と1月14日の参加申込>
https://goo.gl/forms/MIKwhWkItdLFC8hX2
※受付を終了しました
<12月17日の聴講申込>
https://goo.gl/forms/rF5NStHcyXFLCAVN2
※受付は12/13まで
團康晃|Dan Yasuaki
1985年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程。社会学、メディア論専攻。『最強の社会調査入門』(共著、2016年、ナカニシヤ出版)、「書きかわる慰安の動線書きかわる慰安の動線―特需佐世保における「輪タク」と行政の相互作用を事例に―」(『年報社会学論集』(28)(2015年))、「学校の中の物語作者たち――大学ノートを用いた協同での物語制作を事例に」(『子ども社会研究』(20)(2014年))ほか。