社会の芸術フォーラムでは12月に展覧会を開催する予定です。今回は、参加アーティストの荒木悠、飯山由貴、髙橋耕平、田中良佑、村田紗樹にそれぞれキーワードを挙げていただき、それをもとにゆっくり話し合う予定です。
<キーワード>
・ラベリング
・今という物差し
・つくりかた
・見えない人、生き物、もの、ものごと
・制作をつづけること、中断すること、終らせること
・なにもしたくないとき
・歴史についての個人的な引き受け方(国家の歴史、ローカル史、個人史)
・関係を作ってしまうこと/無関係でいること(他者への介入の可能性とその責任)
・他人の金で制作すること(公的助成金、スポンサーからの支援をうけて)
・平和
・当事者/非当事者
・それぞれの人生
・仕事と私事
・力まないでいること
・他人の気持ちを考えることについて考える
===
リサーチ06 / 荒木悠×飯山由貴×髙橋耕平×田中良佑×村田紗樹
===
日時:2015年10月5日(月)15:00〜21:00 ※受付開始は14:30
会場:art & river bank(東京都大田区田園調布1-55-20 #206)
定員:30人(予約不要/先着順) 参加費:無料(1ドリンクオーダー)
※途中参加/退場OK
※休憩時間の予定:16:45〜17:15、18:45〜19:15
<アクセス>
東急東横線「多摩川」駅西口より徒歩4分
http://www.art-and-river-bank.net/_site_jpn/information.html
荒木悠|Yu Araki
1985年山形県生まれ。2007年ワシントン大学美術学部彫刻専攻卒業。2010年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。近年の主な仕事に「オマー・ファスト展」映像字幕翻訳(TARO NASU, 東京, 2015)、悪魔のしるし演劇公演「わが父、ジャコメッティ」映像製作(KAAT神奈川芸術劇場、京都芸術センター、スイス三都市巡回, 2014)、core of bells「第四回月例公演:デトロイトテクノ人形」ナレーション出演(SuperDeluxe, 東京, 2014)など。昨年は都内2カ所で個展「WRONG TRANSLATION」(The Container)と「MOTHERLANDS」(実家 JIKKA)をほぼ同時開催。通訳・翻訳といった言語的活動の一方で、物事の伝播に伴う誤訳・誤解釈に着目した制作を展開している。ATC所属。
http://www.yuaraki.com/
飯山由貴|Yuki Iiyama
1988年神奈川県生まれ。2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画科修了。主な展覧会に「あなたの本当の家を探しにいく/ムーミン一家になって海の観音さまに会いにいく」(waitingroom, 東京, 2014)、「湯気 けむり 恩賜」(実家 JIKKA, 東京, 2013)など。ネットで購入したスクラップブックなど、どこかの誰かが作った個人的な記録を起点に制作をしている。ここ一年は、家族の1人が持つ幻覚や幻聴を再現する試みや、精神病院での医療記録や、ケアについてリサーチをしている。
http://yukiiiyama.flavors.me/
髙橋耕平|Kohei Takahashi
1977年京都府生まれ。2002年京都精華大学大学院芸術研究科修了。主な展覧会に「ほんとの うえの ツクリゴト」(旧本多忠次邸, 愛知, 2015)、「still moving」(元崇仁小学校, 京都, 2015)、「史と詩と私と」(京都芸術センター, 京都, 2014)、「HARADA-san」(Gallery PARC, 京都, 2013)など。イベントに「発話する主体と転移をめぐって」(blanClass, 神奈川, 2014)などがある。近年は物事の物質的・精神的継承と記憶・記録の重ね書きをめぐる行為、個人史と歴史の交差、個人と集団の力学に着目した活動を行う。
http://www.takahashi-kohei.jp/
田中良佑|Ryosuke Tanaka
1990年香川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科在籍。主な展覧会に「STRONG SMART 賢明と傷心」(3331 Arts Chiyoda, 東京, 2015)、大館•北秋田芸術祭2014「里に犬、山に熊」(大館商店街, 秋田, 2014)、「泪の上で」(泪橋交差点, 東京, 2014)など。社会の中の“それぞれの私”という考え方で、人を受動的にまとめてしまう社会や歴史のシステムについて、映像、パフォーマンス、プロジェクトなど様々な方法で取り組む。“それぞれの私”が本来抱える言葉にならない思いや可能性を形にして、能動的に生きる方法を探っている。
http://lalalalarush.wix.com/ryosuke-tanaka
村田紗樹|Saki Murata
1989年神奈川県生まれ。2013年東京造形大学絵画専攻領域卒業。主な展覧会やイベントに「二階からツバキ」(Antenna Media, 京都, 2015)、「It is no use crying over split milk.」(nam gallery, 東京, 2014)、「I / / / / my ( ) 遠いところにむすんでみる、近いところをほどいてみる」(東麻布Vague - ambiguous gallery, 東京, 2013)、「耳打ちの焦点」(blanClass, 神奈川, 2013)など。様々な場で立ち現れる境界に躙り寄りながら、インスタレーション・音声・身体・映像などを用いて制作を行う。ある制度化された環境で生じる圧力に、こっそりと抵抗するパフォーマンス作品《whisper - amplifier》を各地で展開。また、劇作家・岸井大輔による〈始末をかく〉プロジェクトの新作「茶屋建築に求めてゆかなければならぬ」に参加しており、10/12まで公演中。